第8回対談

( 綱分 ) 今回は電解水素水を使った治療方法で糖尿病の治療を行っている大久保病院の総院長先生である河村宗典先生にお話し、対談をさせていただく機会を頂戴いたしました。 河村先生よろしくお願い致します。まず、電解水素水とはどういったものなのでしょうか?

( 河村 ) よろしくお願いいたします。電解水素水を使う目的は生命体の病気の原因は活性酸素 だと考えているからです。これは生物が進化の過程で生命体が酸素を利用するように なってからの話なんです。生命の歴史は 40 億年といわれていて、20 億年あまりは微生 物、つまり単細胞生物です。単細胞生物は常に環境が整っていれば分裂を繰り返し行う ため寿命が解らないんですね。元々硫化水素やメタンガス等を栄養にして生きていた んですよ。微生物の中で段々と光合成をするものが現れてきました。今とそんなに形の 変わっていない微生物の進化は遥かに遅いんです。

炭酸ガスと光のエネルギーを使って光合成を行うようになった生命体の副産物として 生まれたのが酸素です。それが原始の海に溜まりはじめ、その酸素をエネルギーにする 微生物も現れましたが酸素をエネルギーにする生命体はみんな寿命があります。それ は酸素を取り込んだ結果体内に活性酸素が生まれてくるからなんですね。活性酸素は 強い酸化力を持っていて生命にとっては猛毒になるので死んでしまうんですね。すな わち活性酸素を消去するつまり還元して無毒化することが重要です。

進化が始まって多細胞生物が生まれ、酸素を使う好気性菌と酸素を使わない嫌気性菌 と別れていったんですね。嫌気性菌は酸素の無い世界に逃げて行ったんです。例えば地 中や高等生物の腸の中とかですね。酸素を使う生物はどんどん進化が早まって、今の人 間があるんですね。だから酸素を使う生物には寿命が必ずあります。それは活性酸素を 除去しながらでも徐々に体全体が酸化されていくからです。

人間は今の地球で一番進化しているので還元酵素をもっているわけですね。ただ完全 に消去できていたら酸化しないので寿命がどんどん延びますよね。病気にならなくて も寿命が来るということはやっぱり活性酸素の方が強いということですね。そして最 後は酸化が終了する時に生命活動が終わる。それが寿命です。ただ病気というのは極端 なことが起こっているんですよ。体の中の一番弱いところ、障害が強かったところが病 気を起こす。だから病気の原因は活性酸素であって病原体とか色々な要因を探しても 基本は酸化が原因なんですよ。

そういう意味で水は、生命を生み出した環境であり、生命の塊でもあります。生物が酸 素を利用するようになってから現代人の腸の中に酸素を利用しない微生物がいっぱいいるんですよ。 人間、生物というのは膜で覆われ、外界と別れています。わかりやすいのは表皮、皮膚 ですよね。皮膚から粘膜、気官、消化管とすべて外界と隔てているのは膜です。生物と いうのは膜がなかったら生きてはいけない、微生物ですら細胞膜に覆われて生きているんです。

あなた方は美容関係者ですよね。そしたら外皮はすごく重要ですよね。

( 栗村 )おっしゃる通りです。河村先生はプラチナコロイドを使われてみていかがでしたか。

( 河村 )はじめプラチナコロイドが腸に活性水素を持ち込んで体内の活性酸素を消去すること を知らなかったんです。やはり体内の活性酸素を消去するのに体内の還元酵素だけで は現代人には足りないものですから還元力を持つプラチナコロイド(プラチナ入りの 電解還元水)にはすごく意味を感じました。

それで岡山さん(アプト社 社長)のやった実験を見て体の中で起こる変化はまず腸に 影響してるんだとわかりました。いずれはプラチナコロイドは体外に出ていきますが、 一定時間は消化器官に残っている。そのことが腸の環境を変えているに違いない、腸内 細菌にとっていい環境になっていると解ってきました。元々人間の生まれてすぐの状 態の腸の中は無菌なんです。母乳を飲み始める頃に腸内細菌は約 1000 億個の菌増えて います。どういう菌が住んでいるかというとほとんどビフィズス菌や乳酸菌です。

それらの善玉菌以外の菌も産道を通って入ってきてはいますが始めは善玉菌によって 排除されているんです。生まれたばかりの乳児の腸内環境は善玉菌が増殖するために 適した環境になっているんです。生まれて数時間の間に母乳が入ってくる環境が整う んです。これは人間の神秘なんです。人工的にこんなにも短時間に菌を増やすことはで きない。そういう風に産科医の知人から聞きました。

それから食べた食事によって善玉菌、悪玉菌の住みやすい環境を作っているんです。 元々体内に入ってくる菌は人間と共生するために入ってきているので害なすものはな かったんです。食事環境が悪くなると排除されるべき悪い菌が増殖してしまうのです。 それは同時に善玉菌の住みにくい環境になっている事なんですね。これが色々な病気 の原因になっていると大雑把な話に聞こえるかもしれないですが私は凄い納得できた んです。

私たちの口から入ったものは気道官か食道のどちらかを通ります。気道には上気道、下気道があって喉から下の下気道にはマクロファージという免疫反応が体に悪い菌を 排除しますが、消化管にはそういった装置がないので腸内に適した菌だけが増えて きます。

コスメ関係では皮膚も外の膜なので重要ですよ。腸内細菌ほど多くないですが 1000 億ほど皮膚にも菌が存在していますよね。皮膚にも善玉菌がいるんですよね。それが 皮脂腺からでてきたもの作り変えてグリセリンにして肌を保湿しているんですよね。

( 栗村 ) そうです。おっしゃる通りです。

( 河村 )皮膚もまた脂質が過剰分泌して詰まったりすると悪玉菌が増えてきますよね。結局 腸内環境も外皮も同じなんですよ。生物の生態は外と中で膜に包まれているんです。 膜は外界との境界線でガードしているんですよ。

私は実は目的意識をもってやってないんですよ。先輩から聞いた電解水の体験談か ら水を飲むことから始まったんです。体内の変えるにはまずは飲料水を変える事か ら始まると考えていました。薬じゃなくその人の治癒力を上げる環境は水が作るん です。薬は有効であっても必ず副作用が存在します。

( 栗村 ) 美容界で多いのが手荒れに悩んでいる美容師さんです。僕も同じように水素の特許 を取らせていただいていまして、それは水素使って活性酸素を取り除けば手荒れ等 も改善できるんじゃないかと考えていたんです。その時には色々なものを試したん ですがどうもその後の直りが遅かったんです。

組織として活性酸素を消去できても再生力が追い付かなかったんです。にきびなど のレーザー治療の後に酸性水が肌のケアに使用されています。それで水素じゃない んじゃないかと。それからプラチナに興味を持ち始めたんです。プラチナと水素を混 ぜて試したりしていたんです。 うちの店で働いているスタッフの子もプラチナを使った製品で大幅に改善しました。

( 河村 )コスメにプラチナが入っているんですか?

( 栗村 )そうです。全てのコスメに使用しています。岡山社長にお会いしたのが 1 年前でし た。プラチナがお肌にすこぶる良かったんです。先生もおっしゃっていました皮膚常 在菌もバランスが良くなります。後天性遺伝子に関わるヨーロッパで最新のエピジ ェネティクス成分も取り入れています。電解還元水や酸性水を取り入れても良かったのですが、待ちきれずプラチナとヨーロッパのエピジェネティクス素材を融合し て「プラチナエピジェネティクス」の分野を開拓しました。

( 河村 )エピジェネティクスというのは免疫系をサポートするような感じですか。遺伝はさ れないというのが大事なんですよね。

( 栗村 )そうです。環境とか思考によって影響を受けますからそれで今日本には素材がない のでヨーロッパの原料会社から取り寄せています。 髪の不純物を分解する製品を今までに作ってきたので今回のコスメにもファンデー ションの残りや肌に付いた塩素などを分解できるような製品に仕上げています。ま た洗いあがった後につける美容クリームには肌の細胞膜と同じ成分のリン脂質を用 いて細胞膜を細胞膜で守るといった定義で更にプラチナの抗酸化作用をプラスする 事で内外的に酸化から肌を守るように作っています。

脂質は酸化に弱いので防腐剤を沢山入れがちですが、今回のコスメはプラチナを加 える事で製品の酸化劣化も防いでいます。そのための製品制作のために試作を 40 回 ほど繰り返して完成に至りました。

( 河村 )膜の中でも特に皮膚は酸化ストレスが加わっていますからね。

( 栗村 )おっしゃる通りです。またお肌は乳酸菌と酵母菌みたいに共棲培養はしてくれない ので常にもめている状態なんですよね。黒ハチミツから作られたエキスを洗顔につ かっていますので肌の常在菌のバランスも整える使用にしています。更にプラチナ が水分子を集めるので毛穴からすっきり汚れを洗い落とすことができます。色々な 人生経験がありましたが何か社会貢献できるようにと考えています。

( 河村 ) 薬が自分たちの持つ治癒力の代行はできないですからあくまで直す環境を整えるこ とが大事なんです。結局体内の腸の環境と表皮の環境を整えて、外界からの刺激を遮 断しているんですね。その中で自身の治癒力を高める環境を作っているわけですね。

( 栗村 )その通りです。河村先生にご理解いただいて大変うれしく思います。本日は貴重なお時 間作っていただきありがとうございました。また機会がございましたらよろしくお 願いいたします。

( 河村 ) ありがとうございました。


特定医療法人 誠仁会 大久保病院 創立者
河村 宗典氏

インタビュアー
株式会社 クリムラ 栗村 正人

あとがき

河村先生の糖尿病治療に使われている電解水素水や酸性水の治療が有名ですが、私 も幼少期に腐った竹が脚に貫通する大怪我にあい手術することがありました。元は 軍医の先生が、かなり酷い状況でしたので治療しても化膿した場合には切断もあり うると母に話されていましたが、先生が私に「脚を残してやるから我慢できるか?」 と聞いてきました。痛さで気を失う前でしたが何故か大きな声で「我慢する!」と叫 んだのを覚えています。後日、腐った竹を抜いてから酸性のぬるま湯で貫通した中の 破片やゴミや土などを全て洗い流して下さったことを知りました。

その後は通院が嫌でしたがリハビリを行いながら無事に成長できました。手術は麻 酔を使用せずに行われましたが足を残すための理由だと知り、消毒薬も必要最低限 の使用で洗浄液として刺激を抑えた酸性水を用いてくださったと知りました。

あれから数十年後に日本テレビのニュースで糖尿病の末期の壊疽した脚や足または 指を電解還元水や酸性水を用いた治療によって見事に切断を回避した治療を行って いる河村先生をテレビで拝見して、お世話になった優しい軍医の先生を思い出した ことがありました。

更に月日が経ち、今回河村先生にお会いでき対談することができたことに美容家し てお肌や髪の悩みを解決するために歩んできた道程に何かのご縁を感じました。

天国の軍医さん、あなたの「しっかり歩け!」のお言葉は私の後天性遺伝子となりメ チル化される事なく、困難や苦難の度に幾度も心のRNAポリメラーゼに読み取ら れ、しっかりと人生を歩んで来られました。そんな私が何故かエピジェネティクスコ スメを作っているのが不思議です。

最後に河村先生、対談ありがとうございました。また大久保病院のスタッフの方々の 優しい態度や患者さんの数の多さと明るい雰囲気がまさにエピジェネティクスの改 善環境なんだと感じ、スタッフ共々笑顔で帰ることができました。


株式会社クリムラ 代表取締役 栗村 正人

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