第3回対談
(綱分) 今回は前回お話をお伺いしましたシャムレッフフェル・公子様のご子息、シャムレッフフェル・レイモンド様にお話しをお伺いしていきます。 宜しくお願い致します。
(レイモンド)宜しくお願い致します。
(綱分)お父様(レックス氏)の著書を沢山の方が読まれてがん治療、延命治療に対してお悩みの方々が心の指針にされていると思うのですが、レイモンド様がご家族として共に治療に歩まれた経験の中で家族としての治療サポートについて何かメッセージをいただけますか?
(レイモンド) 家族の中でがんになった人がいる方に対してですね。そうですね、、、がんのステージにもよると思うのですがいくつかあるのですが先ず思うのは、精神的に強くなってほしいなって思います。人は遅かれ早かれ必ず居なりますよね。なので居なくなることを前提で物事を進めて欲しいと率直に感じます。例えば、後悔の無いように思ったことを全部言おうとか自分自身が後悔無いように向き合って欲しいです。子供の頃、こうだったけどとか喧嘩していたけどごめんね。とかそういった小さなメッセージも居る時に伝えてほしいなと思いますね。
僕自身も父が生きている、意識のある内に全部伝えました。あとは抗がん剤治療で辛いはずなので、抗がん剤の副作用等を家族の方には理解してサポートしてあげて欲しいです。
父が余命半年と診断され半年を過ぎた頃、僕が父にいつも言っていたのは、父はもう死んだと思っていて今父が生きているのはまるで死んだ後に幽霊になって戻ってきているみたいな状態で今を過ごしているから映画みたいだね。というと父は自身が居なくなった後の世界を今見ているんだよと笑いながら話していました。
(綱分)公子様にもレックス氏はいつもポジティブな言葉を常に言っていたと伺っていましたがレイモンド様とのお話を聞いてもっとポジティブさ感じましたし率直にすごいなと改めて感じました。
(レイモンド)亡くなる約2週間前に二人で車に乗っていたんですよ。もう死期が近くなっていることがなんとなく分かったんです。そこで色々な話ができてありがとうって伝える事ができたので本当に後悔はないですね。
(綱分)生きている一瞬一瞬を共有できていたことを素晴らしく感じます。
(レイモンド)そうですね。余命半年診断されてから11年ほど生きていてくれたので良かったです。事故とかで急に居なくなるよりは伝えたい事が伝えられたので。
(綱分) 今は言葉にされていない辛い想いもされていたでしょうが、レックス氏のポジティブさと心の強さをレイモンド様から感じました。がんは2人に1人がかかる病と言われていますがまだまだサロンの中でお客様とがんについてお話ができるほど美容業界には知識が不足していると思われます。前回の公子様とレイモンド様の体験を記事にさせていただくことで私達や沢山の業界関係者に伝えていければと願っております。
本当に貴重なお話有難うございました。
(栗村)私達もサロンの営業ですべてのお客様が健康的ではなくがん治療後や何らかの体調不良により、それらの影響が髪の不調として現れるお客様が増えていると思われます。
若いサロンのスタッフにはベリーショートのスタイルの中で、ショートカットの理由が抗がん剤治療後の再発毛中であるのを知らない方もいますのでこのような記事を介してご紹介していければと願っております
株式会社 RCSコーポレーション
代表取締役 シャムレッフェル レイモンド 氏